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2016年7月3日日曜日

働く人応援企画

当店は、【働く人】を対象に色々なビジネスの現場で、使い勝手の良い靴や鞄などの革製品を、お客様と一緒に考えて作っています。
しかし、お客様より『革製品って敷居が高く手が出しづらい』と言った声を頂きます。
そこで、より多くの【働く人】に気軽ご利用頂く為、今回は外回り営業などで靴や鞄を使っている【保険外交員さん】にモニタリングも兼ねて、商品購入時に10%offにてご購入頂くキャンペーンを開催致します。

2016年5月31日火曜日

6月のスケジュール

6月百貨店及び催事情報 夏の新作が本格的に登場!! 
   また、冬春物をしまう梅雨時期前に修理等の相談を受け付けます
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2016.6月1日~6日最終日18時閉場

【場所】 大丸松坂屋百貨店 大丸札幌店7階催事場
 大丸札幌店

●内容●

【夏のイージーオーダー特集】

今回初めて出店させて頂く催事です。紳士婦人問わずいろいろな商品と
職人が立会するので修理/オーダー等の相談ができます


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2016.6月4日/5日

【場所】 にわのわ アート&クラフトフェア  佐倉城址公園 
にわのわ

●内容●

【ワークショップ体験会】 
今回、にわのわ2回目の参加!! 革製品の修理等をワークショップで行います

また、複雑な技術を要する内容等は相談も可能です!!
千葉最大級のアートフェアにこの週末是非お越し下さい

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2016.6月4日/5日 11日/12日 18日/19日

【場所】 
新宿マルイメン新宿マルイメン
     4日/5日/11日/12日  4階バッグ売場 
     18日/19日      3階シューズ売り場 

●内容●

【職人による革製品の修理オーダー相談会】 

6月より常設している新宿店にて、お客様の革製品お悩み相談会を開催します。
鞄や靴等なんでも相談ください
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2016.6月29日〜7月5日

【場所】 立川伊勢丹 2階下りエスカレーター前 立川伊勢丹

      

●内容●

【二天一流総本舗期間限定ショップ】 

今回2回目の出店となります。なんと!!前回よりスペースが広い
頑張って商品増やして新作をご紹介したいと思います。

2016年3月1日火曜日

【かばん修理】彫金・ロウ付けによるさがり金具本体の修理 〜後編〜

<前回までのあらすじ>
納豆好きの大学生タケルは、ひょんなことから自らを納豆の精と名乗る少女、キンバリーさなえと出会い、六畳一間に同居することに。あれよあれよと言う間に謎の保険契約を締結され、月々の法外な額の保険料に頭を抱えながらも、タケルは夢を追い続ける。いつかオクラホマに農園を買い、見渡す限りの大豆畑(以下略)

というわけで、かばんの金具の修理をご依頼頂いたものの交換できそうなものが売ってないので作っちゃえばいいじゃんよというお話の後編です。

前回は金属を削り出して、研磨して穴を開けてこんな感じになったところです。

ここから「ロウ付け」と呼ばれる作業にはいります。金属同士をくっつけるための「溶接」の一種で、母材(今回は金具のことです)は溶かさず、母材よりも融点の低い金属(ロウ)を溶かして、それを接着剤代わりにして母材同士をくっつけるやり方です。より融点が低い軟ロウを使用するものに、おなじみ「はんだ付け」があります。

金属が熱で溶けるというのは、サムズアップしながら溶鉱炉に沈んでいくシュワルツネッガー氏をご想像頂ければおわかり頂けますね。観たことないですが。

こちらガスバーナー。800度から1,300度くらいの炎であなたの暮らしに役立ちます。

この薄い鉄の板、これが「ロウ」です。今回は融点が高いもの、低いものの二種類を使用しました。
何段階かに分けて母材をくっつけるので、同じロウを使うと、先に作業してせっかくくっついたところまで溶けて離れてしまいます。

作業に戻りますが、さがり金具を開けるスイッチのパーツとして、適当な太さの鉄の棒を用意しておきました。まずはこの二本を穴に通し、ロウ付けします。

 こんな感じで「第三の手」で固定。ロウ付けする部分に溶剤を塗ったら、ガスバーナー先生のその熱き心の炎(物理)が腐った冷凍みかんたちの心の氷を溶かしていくのです。よくわかりませんね。
母材全体を熱し、ある程度高温になったらロウ部分を熱します。

※申し訳ありませんが、バーナーを使っているところは危険なので写真に収められませんでした。

ロウが溶けて上手くくっついたら、水で冷却します。高温なので表面の加工がこげつきます。いやな響きです。こげつき。薄めた硫酸で洗うと、先に付けた溶剤が洗浄でき、こげた部分もよりきれいになります。今日は硫酸を用意していないので、こげは後で磨いてきれいにします。
目から光線みたいな感じに見えますね。薙ぎ払え!

平たい鉄の板だったものが、溶けてこんな感じにくっついています。
冷えてしまえば、金属なのでそれなりの強度になります。

切り出したスイッチパーツもロウ付けします。 

それを電動ルーターで研磨して、真鍮らしい光を取り戻します。
見てくれはプリミティヴですが、動作は問題なさそうで、とりあえず一安心です。

あとは、かばんに取り付けて完了です。


スイッチをスライドさせると、さがり金具が外せる!

 かちっとはまる!

なんとか完成、納品できました。
また今回のようなことがあったとき、より美しく仕上げられるようにしたいです。

彫金技術を使ったボタンや金具など、ご用命があれば喜び勇んで挑戦させて頂きます。
是非ご相談ください。

では、本日はこれにて失礼します。
全国のタケル諸氏、明日からもがんばりましょう。

(石川)

2016年2月13日土曜日

【かばん修理】彫金・ロウ付けによるさがり金具本体の修理

かばんの金具の破損による、修理のご依頼をよく頂きます。
同じような金具を仕入れることができれば、比較的簡単に修理ができる場合が多いですが、純正品に代わるものを見つけるのが困難な場合もあります。

今回ご紹介するケースでも、ぴったりくる金具を仕入れることができませんでした。
お断りしてそのままお返ししようかとも思いましたが、素材がメッキ加工されていない真鍮(しんちゅう)であったこと、構造的にシンプルなものであったことなどから、「ロウ付け」で使えるように直せるかもしれない、と思い修理をやってみることにしました。

修理の依頼内容はこんな感じです。
「かばんのかぶせ(ふた)についている留め具が壊れてしまって、開閉が思うようにできない」
ふむふむ、どんな風に壊れているのでしょうか。使い込んだ品物との出会いです。不安もありますが、わくわくする瞬間でもあります。


写真ではすでに取り外してしまっていますが、かばん本体側にはこんなパーツ。
横長の穴に、かばんかぶせについた「さがり」と呼ばれる金具がカッチリはまるわけです。
下のブタさんの鼻の穴のような二連の穴から、カチリとはまった「さがり」を外すためのレバーがついていたと思われますが、影も形もありません。いやー、ぶっ壊れていますね! 金具が壊れるほどに使い込まれたならば、かばんもかばん職人も本望でしょう。
ふたを閉めることができても、ドライバーか千枚通しでも持ち歩かない限り開けることはできなくなっています。千枚通しなんか携行していたらお巡りさんに職務質問されたときに地味に困りますし、第一ディ○ニーランドに入ることもできません。どういう理由が考えられるでしょうか。千枚通しで○ック船長に闘いを挑むおつもりでしょうか? リーチの短さはハンデですか? 強気ですね。嫌いじゃないです。

話がやや外れてしまいましたが、作業内容としては、その「さがり外しのためのレバー」を作ってしまおう、ということになります。

「さがり」部分です。

「レバー」に代わるパーツを、同じ真鍮の板からのこぎりで切り出します。
多少コツは必要ですが、ミシンを踏んだり包丁を研いだりする技術に比べれば簡単な部類に入る気がします。
うまく使えば、オリジナルの美錠や、金具アクセサリーなんかも切り出すことができます。

ある程度表面をきれいに磨いて、穴を開けるアタリをつけたら、みんな大好きドリルの時間です。

穴がふたつ開きました。
むむむ……微妙にズレている……。

といったところで、なんと次回に続きます。

こんな調子で、果たしてさがりレバーは本当に完成するのでしょうか?
前後編にするほど内容のあるコンテンツなのでしょうか?
うっかり前後編にしてしまったところで、次回いつ更新されるのでしょうか?
謎が謎を呼ぶ、次回の二天一流総本舗【かばん修理後編 〜うなれガスバーナー! 苦闘ロウ付け編〜】お楽しみに。

※今回、彫金作業、ロウ付け作業にあたり、エスペランサ靴学院様の設備を使わせて頂きました。この場をお借りし、お礼を申し上げます。

(石川)